図書カードを作る@神奈川県立図書館 賃貸管理部 髙梨【更新】 | 神奈川の不動産投資、新築アパート経営は横濱コーポレーション
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図書カードを作る@神奈川県立図書館 賃貸管理部 髙梨
図書カードを作る@神奈川県立図書館
賃貸管理部 髙梨
梅雨の季節は、屋外にいても湿っぽい空気が肌にまとわりついてきて、何をするにも気力が削がれます。今回はそんな季節におすすめの涼しくて居心地の良い場所ーーー神奈川県立図書館ーーーをご紹介させていただきます。
JR桜木町駅の南改札を出ると、右手側に川村屋という蕎麦屋があります。
この蕎麦屋を横目に通り過ぎて、横浜駅の方角ーーー弊社賃貸管理部がオフィスを構えるタスクセンタービルの方角ーーーへ歩いていくと「紅葉坂」交差点にさしかかります。余談ですが、ここの信号機には“Momiji-zaka Hill”と記載があります。「富士山」を“Mt.Fuji”ではなく、“Mt.Fujisan”と訳しているみたいで何だか面白いですよね。紅葉坂の近くにある「紅葉橋」の信号機には“Momijibashi”と表記されていて、“Momiji-bashi Bridge”ではないことに納得する一方で、坂の名称にだけ適用される特別な翻訳のルールでもあるのだろうか、、、という疑問は残ったままです。この紅葉坂を三分ほど登れば、右手側に神奈川県立図書館が姿を現します
この図書館は一九五四年に開館し、長年にわたり横浜市民に親しまれてきました。二年前に本館が新しく生まれ変わり、現在は全面ガラス張りで、スタイリッシュな外観を呈しています。四階建ての館内は空調が行き届いていて、エントランスの自動ドアを通過して五分も経てば、ほどよい冷気にすっと汗がひくことは保証いたします。採光面積が大きいことに加え、部分的に吹き抜けになっているので、図書館とは思えないくらい明るくて開放的です。
コーヒーの香りがすることに驚くかもしれません。実はこの図書館には猿田彦珈琲店が併設されているのです。ここで濃いコーヒーを一杯飲んで完全に眠気を覚ましてから、ロビーのソファに座り、本や漫画を読んだり、映画や動画を観たりするのがおすすめです。ここのソファの座り心地は極めてよく、長時間座っていても全く疲れません。
↑最近読んで面白かった本
・『不動産で知る日本のこれから』牧野知弘 著
→所有者不明の土地の問題やリバースモーゲージのトラブル等、不動産に関するトピックを平易な言葉で解説してくれる良書。
・『サミング・アップ』サマセット・モーム 著
→イギリスの文豪サマセット・モームの回顧録的エッセイ。随所に皮肉が効いていて、『月と六ペンス』とは別種の面白さがあります。
・『ひらやすみ』真造圭伍 著
→阿佐ヶ谷の平屋に暮らす定職をもたない主人公と地場の不動産会社で働いているズボラなヒロインが魅力的な漫画。ほのぼのとした絵柄であるがゆえにときどき描かれる現実の冷たさが際立つ。
各階には長机や学習机があり、そこで子供からお年寄りまで皆一様に真剣な顔をして本のページを繰っています。他の人が何を読み、何を考えているのかはわかりませんが、大勢の人間がひたむきに言葉と対峙している光景はいつ見てもなぜか胸を打たれます。もっともときどき一風変わった人を目撃することもあります。司書の目を盗んでウイスキーの小瓶をちびちびと呷るおじいさんや携帯で競馬の実況を観ながらぶつぶつと独りごとを言っているおじさん等、、、。野毛の飲み屋街に近いからでしょうか。
↑最近作成した図書カード。司書さんによれば自然科学系の本は川崎図書館の方に多く所蔵されているとのこと。
公共サービスは住民票の発行さえお金がかかりますが、図書館は例外です。
開館時間内であれば誰でも好きなときに無料で利用できるこの空間は、サードスペースに最適といえるかもしれません。家にいると息がつまりそうになるとき、不意なリスケジュールに暇をもてあましたとき、神奈川県立図書館をふらっと訪れてみてはいかがでしょうか。
ページ作成日 2024-06-06